スタンダードエッジワイズ矯正とは
スタンダードエッジワイズ法とは、歯科矯正の治療法のひとつです。矯正の基礎を築いたアングル氏の流れを継ぐエッジワイズ法から生まれた歴史のある治療法で、患者さんそれぞれの歯並びに合わせて矯正装置を調整することから、オーダーメイド矯正と呼ばれています。
精密で安定した仕上がり
スタンダードエッジワイズ法の矯正装置は、患者さんそれぞれの歯と歯並びに合わせて、矯正装置のワイヤーを調整して曲げ込んだり、歯に取り付けたりできるほか、ワイヤーを通す器具(ブラケット)に刻まれたスロットの深さと角度が一定なので、そのままワイヤーの曲げ込みがダイレクトに歯に伝わり、歯科医の意図どおりに三次元的に歯を動かすことができます。つまり、仕上がりの見た目もかみ合わせも、精密で安定したものができるというわけです。
個別の歯並びに対応
患者さんには、平均的ではない特殊な歯の形態や歯並びを持った方がいます。また、症状によっては、特殊な抜歯をしなければならない場合もあります。そういった場合に、既製のワイヤーでは対応できません。スタンダードエッジワイズ法のように、患者さんに合わせてワイヤーを調整できないと仕上がりが精密にできないのです。
高度な技術力をもった矯正歯科医だけができること
スタンダードエッジワイズ法は、高度な技術がもとめられるので、習熟した技術力がないとできないものです。細かく調整する時間が必要なので、診察時間が長くなる傾向があるといわれていますが、これは完成までの期間が長くなるわけではありません。診察時間も矯正歯科医の技術力があればカバーできます。
これらのことから、仕上がりの質の高さを求めるのならばスタンダードエッジワイズ法をおすすめしたいと思います。